これはまだゴリラ系おにいさんだったある夏の話
長期連休だし海にでも行こうぜ!ジャイケル!
ジャイケルイズヴェリィーウイークリーピーポー
俺とジャイケルは尿酸値が高いと言う理由で偶然にも同じ病院で出会った仲だ。
今ではお互いに魚卵をシャケる(避ける)仲である。
そんな俺達は、夏休みという事もあり、リア充になった雰囲気をかもし出すべく、海へ行き肌を焼く事にした。
今思えばこの海へ行く!という行動をしていたからこそみゆきさんと出会ったのだ。
偶然に偶然が重なり出会ったのだ。そう、これは奇跡なのかもしれない。
ディスイズマイバイク
ディスイズマイバイシコー
俺たちは自転車で海まで行くことにした。
海につくとたくさんのリア充たちで溢れていた。
白い砂浜、青いサンゴ礁、戯れるリア充達。
もちろん俺達もリア充を目指して肌を焼いた。泳いだり(30分)ビーチボールをしたり(30分)女性を見たり(5時間)たくさん楽しんだ。6時間が経過して人もまばらになってきた。
だいぶ日焼けしたなーこれで俺らもリア充だ。そんなテンションでジンギスカンを歌いながら30分踊っていた2人
そろそろ帰ろうか、ジャイケル!
記念写真を撮りましょうブラザー
良い事言った!リア充イズベリーフォトグラファー
俺達は記念写真を撮るべく、お互いにスマホをかざしてお互いを撮影した。そう、これは、まるでグラビアアイドルだ。
次は前かがみになって下さいブラザー
ん?ここである事に気付く、きわどいショットはあるものの、お互いのソロ写真を撮影して何になるのだ?これでは気持ち悪い訳のわからないソロ写真がアルバムに溜まる一方ではないか?写真集を出すのか?
そんな変化に気付いた俺達は写真を撮ってくれる人を探した。
そこにいたのは髪の長い女性。
女性とはバイトで命令された時以外、しゃべらない俺達。日焼けでリア充感を出した事もあり、ここは思い切って女性に声をかけてみる事にした。
鼓動が高まる2人。緊張のあまりお互いの固唾を呑んだ。
HEY!そこのカワユスなちゃんねー!めっちゃ可愛いやん、素敵やん、どこから来たの?ねぇどこから来たの?俺達とお茶、いや写真撮ってくれませんか?
声をかけるのが苦手な俺にはこれが限界だった。
声をかけた女性はゆっくりと振り返った
振り返った女性「おいどんで良ければ♪」
女性の第一声に俺達は戸惑いを隠せなかった。
な、なんだこの人は!
何なんだこの人は!
そうこうしている内に、彼女は自分のスマホを取り出し、
写真を撮り始めた。
ウイィィーンパシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャ!
連写モードがフルに動いていた。しかも私たちのスマホではなく、彼女のスマホである。
これが俺とみゆきさんの『出逢い』である。
次作→誰にも読まれなくて良い記事【みゆきさん②】
※この物語はフィクションであり、ゴリラ系おじさんはかなりふざけています
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